ワールド青山ビルは地上15階、地下1階からなり、その1階エントランスロビーは本磨き大理石の壁面とガラス面で囲まれた空間となっている。エントランスから向かって両サイドの壁面をフラットに明るくするために壁際にウォールウォシャーダウンライトを2列ずつ配置して空間に広がりと奥行き感を生み出した。また、壁面への器具の写り込みや反射によるまぶしさを抑えるために器具の位置調整を細かく行っている。ベース照明にはグレアレスダウンライトを用いることでガラス面への写り込みを抑え、ガラス越しに見える景観への影響を軽減した。天井は11枚のパンチングパネルで構成されていて、パネル間はスリット状になっている。その中に上記の器具を配置することで特徴的な天井はすっきりとし、ロビーは開放感のある空間となった。また、日中、日没そして深夜にかけて移り変わる周辺環境と同調するようにエントランスロビーの環境も照明の切り替えによって変化していく。